人生のターニングポイントとこれからの…夢 #9

タケトモさん

埼玉県に住んでおりますタケトモと申します。『ふじみ野』という川越の隣にある街です。仕事は、『トータルビューティアドバイザー』とご紹介いただきましたが、具体的には、女性を対象にファッションやメイクのアドバイスやレッスンをさせていただいております。『イメージコンサルタント』と名乗る時もあります。

具体的には、パーソナルカラー診断をしたり、骨格診断をしたり、あと顔タイプ診断というのがあるんですけど、その3つの診断をメインに、その方の似合うテイストを分析して、アドバイスする。さらにその方のお好みを考慮して、実際のお洋服をご提案したりしています。ショッピング同行といって一緒にお買い物に行ったり、メイクレッスンなどもさせていただいています。

タケトモさん2

ちょっと話が長くなってしまうのですが….。もともと、今と全然違う畑で仕事をしておりまして。最初は、薬科大学を卒業して薬剤師の免許を取りまして、外資系の製薬会社に就職しました。ただ、あまり理系科目が得意なタイプではなくて、本を読んだり、文章を書くのが好きだったんです。

入社してちょうど1年が過ぎるころに、会社で大きな組織変更があったんです。そのときにずっと気になっていた部署に『宣伝部』っていうのがあったんですけど、そこに思い切って異動願を出したんです。それまでいた学術的な部署とは全く違った部署だったので、同期や同僚には驚かれ、上司には反対され、人事部からもストップがかかりました。そして『在籍保留』という状態が3ヶ月くらい続いて…。さすがに無理かなと諦めかけたんですけど、希望先の部署にも粘り強くアピールして、やがて異動が叶い、そこでコピーライターの職を得ました。

当時、会社営が潤っていたこともあり、社員研修の一環としてコピーライターの養成学校に1年半ほど通わせていただきながら、企業広報誌の編集や取材を担当させてもらっていました。

広報誌の企画や構成を考えたり、取材に行ってインタビュー記事を書く仕事は本当に楽しかったです。1人で一眼レフカメラとレコーダーを抱えて、北海道から沖縄まで全国の医療機関に出向いて、ドクターや看護師さん、患者さんなどにお話を聴いて、原稿を書く、というのを5年近くやっていました。

その後、転職はしましたが、会社が変わりながらもずっとライターのお仕事を続けていました。最後は医薬系広告代理店の編集部に所属していたのですが、そこを卒業してフリーランスのライターとして活動を始めたのが、2012年頃だったと思います。フリーランスになってからはヘルスケア関連以外のお仕事もいただくようになり、レストラン紹介記事とか美容関係の商品紹介とかも担当していました。

その頃、いろいろな起業家さんをインタビューするシリーズもののお仕事をいただいて、その流れで、今の仕事に通じるイメージコンサルタントさんの取材があったんです。私は小さな頃からお洋服が大好きだったので、もうすごくウキウキしてインタビューに伺ったのをよく覚えています。そして、その方が『顔タイプ診断』というのを取り入れていらっしゃって、それが私の顔タイプ診断との出会いでした。お顔の形や特徴から似合うファッションが導き出せるという、当時はまだ新しい画期的な診断で、すごく面白いなぁと思いました。

お洋服は好きでしたけれど、『なんか似合う』とか『なんか好き』とか、とても “感覚的”なものだったんです。でもそれが顔タイプ診断を活用することによって “理論的” に分かるし、言語化して説明できる、ということを知って目から鱗だったんです。そして私も学んでみたいと思うようになって、それまで畑の違う異業種から、顔タイプ診断を学べるスクールに飛び込みました。そこで、顔タイプ診断をはじめ、パーソナルカラー診断や骨格診断。さらにメイクやお洋服のスタイリングについてなど、自分の興味・関心のままにひと通り学んで、徐々に『イメージコンサルタント』としての仕事を始めることになったのです。

とにかく楽しいです。ライターの頃も楽しかったんですけど、読者の方との距離があった。でも今は目の前にお客様がいらっしゃるので、その反応をすぐに感じることができる。『今までの自分の顔で、今日が1番好きです』って言ってくださったこともあって、うれしくて泣きそうになりました。そういうお客様の笑顔を、目の前で受け取れるっていうのが本当にうれしくて。それがこのお仕事の1番のやりがいだと思っています。

そうですね。さっきお話した中に2つあったと思います。1つ目は製薬会社に入社して1年経ったころに、全然違う部署に異動願を出したこと。『薬剤師が必要とされる部署じゃない』と上司や人事部に反対されながらも、あきらめずにアクションを起こしたこと。その結果、希望先の部長に気に入っていただけて、3か月間ペンディングになったのち、まさかの異動が叶ったんです。異動先の宣伝部ではダントツの素人社員でしたが、皆さんに本当によくしていただき、お仕事も任せてもらえるようになり、とても恵まれた環境でした。あの時、勇気を出してアクションを起こした自分に『グッジョブ!』と褒めてあげたいです。

そして2つ目のターニングポイントは、やはり、医薬分野メインのライターという職種から、イメージコンサルタントの養成スクールに入学したことですね。ここも自分ではなかなかの決断だったと思っています。実際は、『顔タイプ診断』を知ってすぐにスクールに入ったわけではなく、1年くらい間があったんです。洋服は好きだったけど、まさか自分にファッションの仕事にできるとは思っていなかったですから。でも『学んでみたい』という気持ちは消えなかったし、友人から『絶対向いていると思う』という声にも背中を押されて…。その頃、ちょうどコロナ禍に入ったばかりだったの時期だったので迷う部分もありましたが、『もうすぐ50歳になるし、これからは悔いなく好きなことをやろう!』と思い、入学を決めました。48歳のときでした。

タケトモさん3

そうですね。女性の外見だけでなく、内面にもアプローチできるメニューを作っていきたいと思っています。昔から心理学とか目に見えない世界のことにも興味があって、ライターの仕事をしながら、アドラー心理学や潜在意識のことを学んでいたんです。そのときの学びと、いまのイメージコンサルタントとしての学びが、実はすごくつながっているように感じています。

このお仕事をしてから、女性が美しく変化する瞬間をたくさん見てきましたが、外見とリンクして、内面、つまりお客様の心もキラキラ輝いているのが見えるんです。

例えば、メイクをさせていただいたとき、お客様がとても喜ばれて『このメイクで自己肯定感が一気に上がりました!』っておっしゃってくださったことも。アドラー心理学で『自己肯定感』の大切さや難しさを学んできた私は、びっくりやらうれしいやらで…。『ずっと嫌いだった自分の顔が好きになれそう』とおっしゃってくださった方もいたり。心理学的なアプローチじゃなくても自己肯定感を上げることができるんだ、と発見した瞬間でした。

また、ショッピング同行で似合うお洋服をご提案させていただいたときに、『こんなオシャレな洋服は私には似合わないと思っていたけど、それは自分の思い込みだった。うれしい』と涙ぐまれる方もいて、思わずもらい泣きしてしまったり。

『ファッションの仕事=外見を整えるお仕事』と思いがちですが、実は内面ともすごく通じあっている。表裏一体の部分があるなと思っています。そして、時と場合によっては、外見からのアプローチの方が即効性がある!とも。

そういう経験を踏まえながら、外見的なアドバイスだけでなく、いままでの見えない世界の学びを生かして、内側からのアプローチもリンクさせていきたいと考えています。

「そうですね、やっぱり一人でも多くの女性にキラキラして欲しいなと思っています。いま53歳なんですが、特に私たち世代は、お子さんがまあまあ大きくなってきて、ちょっと子離れ、手放れしてきて、少しずつ自分の時間が持てるようになってきたところです。そして『この先の人生どうしよう、何をしようか』と考え始める方が多いと思うんです。そういう方に、これからはもっとご自身に目を向けて、『ご自愛タイム』を大切にしてほしいなと思って。私にそのお手伝いができたら光栄だし、なんなら一緒に楽しみたい。それができたらすごく幸せだなと思っています。」

——今まで大変だったこともあるかもしれません。あの時大変だった自分にどんな声をかけますか。

そうですね、遡って考えると一番大変だったのは…。大学入試と国家試験の勉強でしょうか。私、実家が薬局なんです。それで親から薬学部に行けと。家業を継がなくてもいいから薬剤師の免許だけは取りなさいと言われて・・。今思うと別にそれに従う必要はなかったし、厳しい家庭環境でもなかったので拒めばよかったんでしょうけど、なんだかその時はなぜか、そうしなきゃ、と真に受けてしまって。

きっと、真面目だったんでしょうね。昭和世代ですしね笑。得意科目は全部文系だったのに、数学や化学が必要で、現役では見事に全部落ちまして。予備校生活を送りました。で、がんばった甲斐があり、1年後は薬学部5校くらい受かったんです。でも、大学に入ったら終わりではなく、その後の勉強がすごく大変でしたね。進級も卒業もギリギリでした。卒業式の後日に国家試験が控えているのですが、成績の悪かった私は指名補講の対象者になってしまい、卒業したのに毎日死ぬ気で通学していました。

とにかく大変だったので、かなりギリギリだったと思いますけど国家試験に受かった時は心底ほっとしましたね。そのときの自分に、『本当によくがんばったねー』とハグして褒めてあげたいです。そして、『でも結局は、全然違うファッションの仕事をすることになるんだよ』って耳元で囁いてみたいです。そしたらひっくり返って驚くでしょうね笑。

薬剤師の資格は今の仕事に全然関係ないですけれど、でもたぶん、そのときの経験があるからか、『人生、なんとかなる』『きっと大丈夫』という変な自信みたいなものが、いつも心のどこかにあります。

それから、私、自然療法や栄養療法が好きで、今も日常生活に取り入れているんです。西洋医学というより、東洋医学的な要素です。私も家族もほとんど病気をせず、いつも健康なので、周囲から『なんで病気しないの?』とか、『こういう症状の時にはどうしたらいい?』と尋ねられることがあるのですが、その時に大学で学んだ薬用植物や漢方のことなどは少しは役立っているのかもしれません。だいぶ忘れていますけど笑。

タケトモさん4

子育て期が終わりつつある女性に、『これからは自分ファーストで楽しみましょう』とお伝えしたいですね。いままで長らくお子様ファースト、家族ファーストだったと思いますが、そろそろ自分の番です。私の周りでも『自分が何を好きだったのか忘れてしまった』とか、『ファッションやメイクをどうしたらいいかわからない』とか、『もう歳だからあきらめています』っという声を聞くのですが、それ本当にもったいないです!

眉の形をアップデートしたり、イヤリングを付けてみたり、きれいな色のストールを巻くだけでも顔色がパァーっと明るくなって、印象が全然変わるんです。そんな変化をたくさん見てきているので、そのちょっとしたコツというかポイントを皆さんに知ってほしいし、もっと楽しんでほしいです。変な話、お洋服って棺桶に入るまで、死ぬまで必要ですよね。なので、せっかくならお洋服選びのポイントを学んでもっと楽しんでいただけたらと。メイクも同じです。一人でも多くの方にファッションとメイクの楽しさを知って欲しいですね。